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映画制作活動「c-project」の制作した短編映画3部作が渋谷・ユーロスペースで劇場公開されます

渋谷ユーロスペースにて、平瀬・豊田の参加する映画制作活動「c-project」による短編映画3作品が、「佐藤雅彦研究室カンヌ短編プロジェクト」と題して劇場公開されます。

c-projectとは、東京藝術大学大学院映像研究科 佐藤雅彦研究室から生まれた、佐藤雅彦教授・関友太郎氏・豊田真之・平瀬謙太朗による映画制作プロジェクト。「手法がテーマを担う」というコンセプトのもと、新しい映画表現の開拓を目指し活動しています。

カンヌ国際映画祭への正式招待を果たした2作品を含む短編群を是非ご鑑賞ください。

渋谷ユーロスペース『佐藤雅彦研究室 カンヌ短編プロジェクト』

 

 

八芳園『八芳園』(2014年/12分)
監督・脚本:佐藤雅彦、関友太郎、豊田真之、平瀬謙太朗、大原崇嘉
我々は、人生においてごく稀に「どう振る舞えばいいのか分からない局面」に遭遇することがある。どのような顔をしていればよいのか。何を話せばよいのか。どのように時間を過ごせばよいのか。それが分からないのだ。この作品では、結婚式の記念撮影の際に生まれるそのどうしようもない時間が、ある特殊な手法によって表現されている。それを横並びで鑑賞する観客たちは、劇中でひな壇に並ぶ人々とスクリーンを挟んで向かい合うことにより、新しい「退屈な時間」を体感することになる。

『父 帰る』(2016年/34分)
監督:佐藤雅彦、関友太郎、豊田真之、平瀬謙太朗
これは、実際に行われた映画のキャスティング・オーディションの記録映像を編集して作られた劇映画である。そこで語られるのは、ある家族の物語。家を出て行った父と、残された長男、次男、長女、そして彼らの母。そんな一家に訪れたある宿命的な一夜の物語を、総勢63名の役者が演じる。この手法は、映画の新たな可能性としての文学的表現へのアプローチであると同時に、この家族の物語が、誰にでも(あなたにも)置き換え可能なものかもしれないということ示唆している。

『どちらを』(2018年/14分)
監督・脚本:佐藤雅彦、川村元気、関友太郎、豊田真之、平瀬謙太朗
実の父を知らずに育った息子と、その父に会うかどうかを選ばせようと旅に誘った母。その道中、さながら人生のように二人の前には些細なものから重要なものまで様々な選択肢が現れる。しかし、この映画で提示されるのは選択肢だけであり、決して親子が選んだ結果は示さない。どちらを選択したとも解釈し得る表現で、物語は先へ先へと進み、物語は常に選択の数だけ「可能性」を抱えたまま進行していく。そんな従来にはない物語構造が、選択を経て新しい段階に入る親子関係を描き出す。

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