短編映画「どちらを」

新しい映画表現の開拓を目指す映画制作活動「c-project」の活動として、短編映画の制作に参加しました。

実の父を知らずに育った息子と、その父に会うかどうかを選ばせようと旅に誘った母。その道中に、さながら人生のように二人の前には些細なものから重要なものまで様々な選択肢が現れます。しかし、この映画で提示されるのは選択肢だけであり、決して親子が選んだ結果は示されません。 どちらを選択したとも解釈し得る表現で、物語は先へ先へと進み、物語は常に選択の数だけ「可能性」を抱えたまま進行していく事になります。 そんな従来にはない物語構造によって、選択を経て新しい段階に入る親子関係を描き出していきます。